Heavy Cotton Canvas

Recycle Cotton – 日本の技術から生まれたプロダクト

<原糸/紡績工程>
紡績工程で出た落ち綿をリサイクルコットン専用ラインにて、改めて紡いだ糸を使用。通常のリサイクルコットンは繊維長が短い為、レギュラー綿とブレンドを行い、リサイクルコットンに仕上げます。その為、生地にした場合の混率は、約15~20%の落ち綿率になりますが、New Life Projectで使用しているリサイクルコットンは、落ち綿100%のリサイクルコットンとなっており、生地としての混率も約40%に高める事ができました。協力工場の独自技術と原綿自体も繊維長が中~長程度のものを使うことにより生産が可能になりました。 ※原綿はアメリカ/オーストラリア産のMIX

<メイン素材>
オリジナルボーダー柄の帆布素材です。この帆布は、目が詰まっていて丈夫、水漏れせずに通気性も優れている事で古くから船の帆や馬具・学生カバンなどに使われてきました。帆布に使われているのは10番単糸という太さの綿糸で、帆布は1本の糸を何本の糸で撚るかで太さを変え、織る事で異なる厚みの帆布を織り上げています。織機は1968年に導入した現存台数が非常に少ないベルギー製のシャットル織機ピカノールを使い、ゆっくりと時間をかけて織り上げる事で風合いの良い帆布に仕上がります。今回New Life Projectが依頼した帆布は8号帆布(約18oz)で平織・オックス・ヘリンボーンと様々なパターンを組み合わせてオリジナルのボーダー柄を構成しております。糸の整経から織り上げ、検査にいたるまで工場で働く職人の手が紡いでいきます。New Life Projectでは作り手の想いが込められた帆布を無駄にしないように、生地の裁断ロスを極力少なくする為にバッグのサイズに合わせてボーダーのピッチを考えて生産を依頼しました。 ※リサイクルコットンの為、生地表面に多少の凹凸やネップがあります。あえて、糸の自然な風合いを生かした帆布として使用しています。

裏地は、使用済みペットボトルから再生されたポリエステル繊維である帝人エコペット®を採用。天然素材のように嵩高性があり、ソフトな風合いが特徴の生地です。内側のバインダーは、リサイクルPETを使用したNew Life Projectオリジナル素材です。深みのあるブラックカラーを表現するために、さまざまな染色(先染め、後染め)加工で試作を行い、試行錯誤の末に完成しました。内側ポケットに配置されたレーベルについても使用済みペットボトルから再生した素材を使用。内側ポケットファスナーのテープ材料には、ポリエステル廃材を化学分解し、不純物を除去して生成される再生ポリエステルを使用したYKK製「natulon」を採用。不要になったファスナーは再度化学処理を行い、繊維原料まで戻すことにより、リサイクルファスナーとして、新たに製造する事が可能です。

革は、北海道産の原皮(ブルハイド)を使用。ウエットブルーの原皮から最良の原皮を選りすぐり、植物タンニンでリタンニングして仕上げた革です。ブルハイドは、牛革の中では最も固く非常に丈夫な革で、バッグをはじめ、靴や靴底・工業用製品などにも多く利用されています。また、ブルハイドは比較的お手入れが簡単で、多少荒く扱っても問題なくご使用頂けることも特徴です。今回New Life Projectでは、厚み3mm仕様でさらに耐久性の高い革を選びました。バッグ本体に負荷が掛かる箇所や生地が消耗する箇所は、この革で補強を施し、末永くご愛用頂けるように仕上げました。