Motivation

New Life Projectメンバーは、長年に渡り、アパレル業界に携わってまいりました。業務の中で、アパレル業界における主流のモノ作りの仕組みについて、日々疑問を感じていた事が本プロジェクト発足のきっかけになります。

昨今の商流では、ブランドを川上とした場合、川下にいく程、利益が取れない仕組みが多く、モノ作りを行う現場があまりフォーカスされていない為、日本国内の現場(工場や職人)は減少傾向にあります。また、ファストファッションの台頭で 価格競争が激しさを増し、国内生産は衰退の一途を辿っております。産業革命以降の「大量生産」「大量消費」「大量廃棄」 に一石を投じるべく、原点に還り、モノを大事に永く使えるプロダクトを根底に NLP はスタートしました。

2000 年に国連によって MDGs が採択され、さらに 2030 年にむけた後継目標となるべく、SDGs が 2015 年に採択されました。ご存知のように近年、地球環境は急激に変化しており、日本でも大雨や台風・地震など数十年に一度という大きな災害が頻繁に発生しています。また、コロナ禍により人々のライフスタイルや価値観が変わりつつあります。人間が生きていく上で「環境」「社会」「経済」の 3 つの柱がありますが、「環境」が土台としてしっかり維持できなければ「社会」「経済」 は成り立ちません。我々が属するアパレル業界は石油業界につぎ、2番目に環境負荷が大きい業界です。

NLP では、これからのアパレル業界は「大量生産」「大量消費」「大量廃棄」から脱却し、環境に配慮したモノ作りは当たり前と考えます。今まではリニア型経済が主流でしたが、NLP では、これまで廃棄されていた製品や原材料などを資源と捉え、廃棄物を出さず、資源を循環させる経済の仕組み「サーキュラーエコノミー」を取り入れた活動を目指します。環境問題以外にも SDGs の定める 17 のゴールの中で日本各地の地方創生を含めたソーシャルデザインや異業種との協働、伝統技術や文化の継承など様々な問題解決に繋がる取り組みがあると考えます。

これからのブランドは、経済的価値の創出は勿論、社会的価値も合わせて生み出すという考えが浸透しており、コロナ禍以降、ユーザーは、商品を購入する際の基準が厳しくなり、価格ありきの選択は減少傾向になりつつあります。
NLP は、新しい時代に向けたこれからのブランドとして、継続できる活動を「無理なく」「楽しく」進めていきたいと考えており、少しでも社会に貢献できる活動を目指し、アパレル業界の変革へチャレンジしていきます。


※ NLP のマークは、「アイデア→思考→デザイン→製造→商品→販売→ユーザー→回収」という NLP の目標である NLP と ユーザーとの循環型経済「NLP サーキュラーエコノミー」を表現しています。